コラム

【家づくり】家づくりのニュースレターNo57~くぐり庭がつなぐ自然と暮らし


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こんにちは、地域密着58年 愛知県日進市の工務店 伊駒建設です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日は「ニュースレターNo57~くぐり庭がつなぐ自然と暮らし」についてご紹介します。

ニュースレター

くぐり庭がつなぐ自然と暮らし

密集した住宅街という敷地に対して、道路側を閉じたL型の建物を配置。白い箱型の外観に空けたピロティの先には、光と緑があふれる中庭が現れ、中庭を包むようにピロティから2階リビングまで居場所が連続する「くぐり庭のある家」です。街に閉じてプライバシーを守りながらも、くぐり庭がウチとソトをゆるやかにつなげる、自然と暮らしが共生する住まいを目指しました。

・アプローチから中庭へ雑木がつながることでくぐり庭と街の一体感をもたらしています。

・南に最大限に開き、東西は閉じる、夏も冬も心地よく過ごすことができるパッシブデザインを取り入れています。

・日照シミュレーションで太陽の軌跡を検討して庇の奥行を決めています。

1. 街に閉じた箱型の外観に開けたピロティを通して暮らしと街がゆるやかに繋がる佇まいを目指しました。
2. 中庭を包むようにピロティから2 階リビングまで居場所が連続、どこに居ても自然を感じることが出来ます。
3. 土間が中庭とつながる土間玄関。玄関という機能だけではなく縁側的なウチとソトをつなぐ居場所となり
ます。
4. 南に最大限に開いた連窓から中庭の緑の上に浮いている様な浮遊感を感じられる開放的な2 階リ
ビング。
5. 夏は軒が日射を遮り、冬は軒があっても室内の奥まで日射が入る日照計画となっています。

 

建築家プロフィール

中嶋 浩平  Nakajima Kohei
1977 年 埼玉県生まれ
2001 年 東洋大学工学部建築学科( 太田邦夫研究室) 卒業
2003 年 株式会社澤野建築研究所 入所
2017 年 住宅医スクール修了
趣味:サッカー、自転車、料理、ワイン

建築家おススメ「ケンチク」Think different な建築

オススメケンチク

奈良に行くと必ず行くのが東大寺南大門です。そうです、大仏殿ではなく門の方です。大仏殿は江戸時代に再建されたものですが、南大門は鎌倉時代の再建で、俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)上人が大勧進という、資金集めや材の調達、職人を組織し、建物を構想する建築家的な役割をも果たして建てられたものです。建設プロセスもたいへん面白いのですが、できあがった建物も他に類のない独創的な建築になっています。まず何より巨大で荒々しい立ち姿に圧倒されます。高さ25メートルに及ぶ屋根まで届く極太の丸太柱が整然と並び、それらを何段もの貫(ぬき)でつないで骨組みを強固にし、5メートルも張り出した二重の屋根は「挿肘木(さしひじき)」というキャンティレバー(片持ち梁)的な構造部材を重ねて支えています。構想からディテールまですべて合理的で発明的なつくりになっています。そこには前例にとらわれず、こうやったらできるはずだと徹底的に考え抜いた人間の激しさが現れていて、そのスピリットにいつでも心を動かされます。

・正面から。大仏殿の方の柱は今で言うところの集成材だが、南大門では直径1 m 、高さ2 0 mほどある桧の丸太柱が使われている。周防から運んできたらしい。豊かだった森のアナロジーでもある。

・貫と挿肘木のディテール。装飾的な要素は少なく、つくるために必要な部材だけで構成されている。

Location:奈良県奈良市

中村 俊哉 Nakamura Toshiya
ship architecture
趣味:音楽鑑賞、映画鑑賞、旅、街歩き

建築家おススメ「ライフ」 犬と人が快適に過ごせる空間とは?

オススメライフ

現在シェットランドシープドッグ2頭と共に暮らしています。我が家は2 0 年ほど前に建てており、犬との暮らしを想定して計画されていません。7 年前に1 頭目、3 年前に2 頭目を家族に迎え入れましたが、当然ながら犬専用の居場所がなく、食事も睡眠も排泄もすべてリビングという人の生活空間で行われています。まさに共同生活です。人にとって快適な空間でも犬にとっては本当に過ごしやすいのだろうかと思います。たまたま良かったこともありました。我が家は2 階リビングなので玄関出入り時に脱走の心配がないこと、リビングとキッチンの間に1 枚扉があるのでキッチンに犬が出入りすることはないこと、などです。こうした自身の犬経験も踏まえ、以前、犬との暮らしを望まれているお客様に、犬の居場所を平面的にリビング脇に部屋として設け、さらに断面的に犬部屋の上半分を人の納戸として活用するという提案を差し上げ大変喜ばれました。犬と人が快適に過ごせる空間作りをこれからも模索していきたいと思っています。

リビングのどこでも好きな所で寝始めるのですが、いつの間にかこうして並んで寝ていたりします。

 

山口 智久 Yamaguchi Tomohisa

建築設計工房BO5
趣味:子供の剣道観戦、広島カープの応援、 御朱印収集(寺社巡り) 、犬の散歩

Topics1 フレキシブルの魅力

フレキシブルの魅力

フレキシブル(柔軟性があるさま)の魅力を知ることになったきっかけはユニットシェルフ。小学生になったらピカピカの新しい机を買ってもらう子が多い中、私は父が以前より使っていたユニットシェルフを譲り受けることに。ユニットシェルフと言えば、無印良品やERECTAシェルフを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、私が譲り受けたのはGK デザイン(1952 年設立の多領域デザインファーム)の壁いっぱいのウォールユニットシェルフ(岡村製作所)でした。支柱と支持金具と棚板と壁によって構造が成り立ち、パーツを組み替えることで机や本棚を自由に設定でき、高さや幅も変えられる。その後、私が一人暮らしをする部屋の大きさに合わせてユニットの姿を変え使用し続け、また今では、再び父の元へ戻すことになり書棚として60 年近く使い続けているのです。時代・場所・性別・年代を問わず、姿を変化させながら使えるデザインに出会い、フレキシブルの魅力を知ることになったのです。我が家は圧力鍋でご飯を炊くので炊飯器いらずでキッチンはスッキリです。寝具はベッドではないので寝室兼ワークスペースにできています。私は日本の文化はフレキシブルの見本であり、畳の部屋や風呂敷はその柔軟性において最強だと思っています。フレキシブルな使い方ができるものに出会ったりすると、どうやって使おうかとワクワクします。「こういう使い方をしてください」と各々に決められたものより、使う側が「こんなふうに使ってみたい」と思える「余白」に惹かれるのかもしれません。

編集部M.M.

Topics2 陰翳礼讃

 陰翳礼讃

もし谷崎潤一郎が生きていたら、現代の家について陰翳礼讃で考察したような、光と影が織りなす絶妙なバランスが失われたと嘆くのだろうか?谷崎は襖や障子で間仕切られた昔の家に、光が均一に広がらないため発生する陰翳の美を見たのだろう。それに比べると現代の家はオープンな間取りや吹き抜けがあり、画一的な光が空間を支配しやすいため批判的かもしれない。しかし現代の家でも陰翳の美を出すことはできるのではないか?ということで、現代の家で谷崎のいう陰翳礼讃が可能なのかを考えてみた。
まず比較的新しい技術であるLED 照明は、調光が簡単で空間に合わせた明るさに調整できるし、暖色系から寒色系まで様々な色温度に対応できる優れものだ。谷崎が評価した行燈や障子超えの光は、柔らかいので暖色系で再現出来る。それに加えて間接照明という演出を使えばかなり幅の広い光を生み出すことが可能だ。さらにもっと言えば、ビニールクロスではなく昔ながらの漆喰や自然素材系のクロスにすることで光の微妙な陰翳を演出することもできる。何が言いたいのかというと、市場で出回っている一般的な商品を使うことで現代の家でも伝統的な美を演出することができるということだ。新しい技術だけを全面に押し出し、古いものを切り捨てるのではなく、新しいものと昔ながらのものとの共存が心地良い空間を作るのだと思う。
言い換えるなら、何を新しく取り入れ、何を残すのかということだ。R+houseの家づくりの面白いところは、お施主様、工務店、建築家が何を取り入れて何を残すかということを一緒に考えて現代の陰翳礼讃を生み出していくところにあるかも知れない。皆さんは何を取り入れて何を残したいですか?そしてそこに日本的な感性は残っていますか?

編集部T.N.

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記事掲載日:2025年06月30日







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