コラム

【家づくり】アールプラス換気システム~標準仕様 第一種換気 計画換気とは


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こんにちは、地域密着57年 愛知県日進市の工務店 伊駒建設です。
いつもご覧いただきありがとございます。
今日は「アールプラス換気システム~標準仕様 第一種換気 計画換気とは」についてご紹介します。

目に見えない空気だからこそこだわりたい
空気と熱をデザインする「アールプラス換気システム」

健康と快適は住まいの「空気の質」から

近年では感染症の拡大の影響もあり、改めて住宅における換気の大切さが見直されています。「空気の質」は目ではわかりませんが、人が1日に体内に取り込む空気の量は、体重50kgの人の場合、およそ20kgといわれています。これは1日分の食事や飲み物の量の10倍以上で、空気が人体に与える影響の大きさがわかります。
「空気の質」は暮らしの快適さや家族の健康、そして建物の寿命にも大きく影響を与えます。

空気の質が暮らしに与える影響

・ニオイ→不快感、体調不良
・二酸化炭素濃度の上昇、酸素不足→頭痛や集中力・思考力、視力の低下など
・湿度の上昇による結露やカビの発生→過敏性肺炎、喘息、アレルギー、建物の老朽化
・化学物質濃度の上昇→シックハウス症候群(目やのどの痛み、吐き気、皮膚への刺激、頭痛、めまい、呼吸困難など)
・ウイルス→家庭内感染

空気環境を守るためには計画的な換気が必要

換気とは、室内の汚れた空気を室外の新鮮な空気に入れ替えることです。
キッチンやトイレ、浴室にも換気扇はありますが、これらは家全体の換気を十分に行うものではありません。昔の住宅は現在と比べて気密性が低かったため、ある程度自然に換気ができていましたが、気密性が向上した最近の住宅では、家全体の換気計画が必要になります。
空気清浄機はチリやホコリ等の除去には効果を発揮しますが、新鮮な酸素を取り入れ、二酸化炭素や水蒸気を取り除くためには換気は不可欠です。

換気設備について

2003年の建築基準法改正の際に、新しく建築される住宅においては、1時間で室内の空気を半分以上入れ替えられる換気設備の設置が義務付けられました。

●計画的な換気のポイントとは
住宅全体を24時間連続で換気する
給気、廃棄を設置して住宅内の換気経路を明確にする
冷暖房の快適さと省エネに影響しないように換気する

家の中では、部屋ごとにさまざまな空気の汚れの原因があり、どこにでも湿気やホコリは入り込みます。
そこで、キッチン、リビングなど居室以外の廊下、洗面所、トイレ、収納、天井裏なども含めた家全体の換気設計が望ましいといえます。

換気の種類

換気の方法には窓を開けて自然に風を通す「自然換気」と、換気扇等の機械を使って強制的に空気を入れ換える「機械換気」がありますが、2003年の建築基準法改正で義務付けられたのは24時間連続で換気を行う機械換気です。

●機械換気の種類は3つあります。
「機械換気」は機器の構成の違いで3種類に分けることができます。

1, 第一種換気
伊駒建設の標準仕様はこの第一種換気になります。
給気用と排気用の2つの換気設備を設置するため給気量と排気量の調整が可能で、空気の流れを制御しやすく、室内の圧力バランスを調整しながら確実に換気できます。比較的気密性の低い住宅でも安定した換気を得られ、気密性が高い住宅において負圧によって扉が重く開けづらいなどのトラブルもありません。

2,第二種換気
給気のみを機械的に行い排気は自然に排出させます。室内の圧力を外よりも高い状態に保ち他の部屋等から空気の侵入を防ぐため、手術室や食品加工場、クリーンルーム等の衛生基準の高い部屋の換気として採用されることが多く、住宅に採用されるケースは少ない換気方式です。

3,第三種換気
排気を機械的に行い給気は自然に吸入させます。厨房や浴室、トイレ等の換気などに利用されており、住宅においては最も一般的な換気方式です。室内は負圧になるため、隙間や開口より虫や埃などが入り込む可能性が比較的高くなります。

熱も湿度もコントロールする「全熱交換換気」

換気によって屋外の新鮮な空気を取り入れる際、夏の熱気や冬の冷気をそのまま室内に入れると快適な室温を維持できず冷暖房費が高くなるという問題があります。特に住宅の高性能化が進むとで換気による熱ロスの割合が増えます。その対策となるのが熱交換換気システムです。

熱交換換気システムでは、換気の際に室内の空気と屋外の空気を交差させることで、室温に近づけた温度で外気を取り込むことができます。この熱交換には全熱交換型と顕熱交換型あり、全熱交換型は湿度もコントロールします。
換気による室内の温度と湿度の変化を小さくすることで、光熱費の節約と温度差による結露発生の抑制が可能になります。

第一種全熱換気システムの「アールプラス換気システム」

これまで多くの住宅で採用されてきた第三種換気システムでは、冬の冷気や夏の熱気が直接室内に入ることで冷暖房の効率が落ちたり、その不快感から換気を止めてしまうケースもありました。特に住宅の高断熱・高気密化が進む現在では、計画的に給排気をコントロールできる第一種換気や、快適性と省エネ性に優れる全熱交換換気システムが不可欠です。

第一種全熱換気システムの「アールプラス換気システム」は、居住スペースはもちろん、建物内の全ての空間を適切に換気することで家族と住まいの健康を守ります。

●空気の流れ
1階と2階の中間(階間)から空気を取り入れ、温度と湿度を調整しながら家全体に新鮮な空気を送ります。

空気をデザインする3つのポイント

快適な空気環境を実現するためには、新鮮な外気を建物全体にまんべんなく行き渡らせることと、汚れた空気をしっかり排気するための空気の流れをつくる換気計画が重要になります。

1. 階間から1階と2階に直接空気を送り出し、1階の床下と2階の小屋裏を通して汚れた空気を回収するため、居室空間はもちろん、床下や小屋裏の空気もよどむことがなく、建物全体の換気を確実に行うことができます。

2.地上から離れた1階と2階の階間の高さから外気を取り込むことで、地上付近の汚れを吸い込むことなく、建物全体に新鮮な状態の外気を確実に届けることができます。

3.効果的な換気のためには、建物ごとに最適な空気経路を考える必要があります。そこで建物の設計段階から、1軒1軒のプランに対してシステム計画の提案を行います。

全熱交換換気

全熱交換換気では新鮮な外気を快適な温度と湿度に近づけて室内に取り込みます。

●冬の効果
0℃の外気を18℃まで温めて室内に取り込みます。
0℃で湿度50%の外気を、20℃の室内にそのまま取り込むと湿度は13%になります。熱交換器を通すことで湿度も38%まで加湿できます。

冬の効果

●夏の効果

35℃の外気を28℃まで冷やして室内に取り込みます。
35℃で湿度60%の外気を、27℃の室内にそのまま取り込むと湿度は95%になります。熱交換器を通すことで湿度も65%まで除湿できます。

夏の効果

湿度は40~60%が快適領域で、高すぎたり低すぎたりすると健康や生活に悪影響が出てしまいます。湿度が高いと汗が出にくく体に熱こもるため、蒸し暑さを感じるだけでなく、熱中症にもかかりやすくなります。また、カビや雑菌が繁殖しやすい環境にもなります。

反対に湿度が低いと粘膜や肌の乾燥により細菌やウイルスへの防御力が低下し、感染症にかかりやすくなります。
また、目、肌、髪の乾燥やかゆみも湿度の低さが原因となります。
年間を通した湿度のコントロールは健康管理のためにも大切です。

全熱交換換気は温度だけでなく、湿度も調整して換気することができます。
湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」があります。「相対湿度」は一般的な湿度計で表示される数字で、これは空気中に含まれる水蒸気の割合を表しています。これに対して「絶対湿度」は1立方メートルの空間に含まれる水蒸気の量を表しています。一定の空気量における絶対湿度の質量は温度によって変わりません。空気は温度の変化により膨張、収縮するため、それに伴って相対温度は変化します。

このことから夏や冬に換気をする際には、夏は除湿、冬は加湿した上で外気を取り込むことで室内の湿度の変化を抑制することができます。

季節に応じた快適運転のために

・省エネモード
外気温が15~23℃の心地よい季節は、センサーが外気温を検知して自動で省エネ運転を行います。省エネ運転時は給気側のファンを最小風量で運転するためモーターの消費電力を抑えて電気代を節約します。

・急速換気モード
急速換気モードを設定すると30分に1回(5分間)、給気と排気の2つのファンが同時に最大風量で運転して換気量を増やすことができます。

・寒冷地対応
外気温が-10℃以下になると、給気側のファンを自動で最小風量で運転して過度な冷気の取り組みを防ぐため、寒冷地でも安心して使用できます。

お手入れは簡単

・外気清浄フィルター
お手入れの目安:3ヶ月、交換の目安:2年
2階の床点検口を開け、本体からフィルターを取り出して清掃します。

フィルターにたまったホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いをします。
風量調節コントローラーの運転ランプが、フィルターのお掃除時期をお知らせします。

・屋外給気口
お手入れの目安:3ヶ月
屋外の給気口は外からほうき等を使ってフィルターの汚れを落とします。

外気清浄フィルター

本体に標準装備されている外気清浄フィルターは10μm(ミクロン)の粒子を80%以上(質量法)カットするため、
ホコリやスギ花粉の大部分を除去します。

微小粒子用フィルター「PM2.5対応」(オプション)

1.0~3.0μm(ミクロン)以上の粒子を約90%(計数法)捕集します。
フィルターの表面をプリーツ上にすることで補修効率を高めています。

フィルター

伊駒建設では換気システムを第一種換気で標準仕様にしています。
マーベックスの「澄家(すみか)」や「涼暖(りょうだん)」や
地中熱利用換気システム「ジオパワーシステム」など
オプションの換気システムも選択することが可能ですので
ぜひ換気にこだわりたい方はご相談ください。

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記事掲載日:2024年04月03日







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