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こんにちは、地域密着57年 愛知県日進市の工務店 伊駒建設です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日は建築家 宮武淳夫氏（京都府）についてご紹介します。
目次
建築家の思い
個性・特性・感性から創る唯一無二の住まい
長く快適に住める家。そのためには、使い易く、丈夫で、キレイにかたづいた空間であることが、いつでも誰にとっても大事なことかと思います。一方で建て主さまの生活の特性や好み、土地のもっている個性もあります。対話や読み取りを通して、それらの総合的な関係のバランスをかたちにすることが、私の仕事だと思っています。
建築家 宮武淳夫氏 PROFILE
1973年 京都府生まれ
1998年 関西大学大学院工学研究課建築学専攻 卒業
1998年 遠藤秀平建築研究所
2005年 宮武淳夫建築＋α設計一級建築士事務所
（略称：建築＋α設計）設立
R＋houseデザインコンテスト2018大賞
R＋houseデザインコンテスト2022審査員特別賞 橋本純賞
R＋houseデザインコンテスト2022審査員特別賞 松尾和也賞
言葉に表せない感覚を大切に
天才型でアグレッシブなプランニングが印象的な宮武氏。プランの個性が光るのは普通ではないものを求めるからではありません。「敷地の個性・特性」と「お施主様の個性・感性」からプランを形づくることを重視しているといい、それが結果的に、オンリーワンの個性ある住まいになっています。
ヒアリングの場ではできるだけ型に当てはめないように、そして言葉に表せない感覚的なことまで引き出すことを大切にします。そのひと工夫が、目新しさがありつつも一人ひとりの個性にフィットした設計に繋がっているのでしょう。
「どうしたらよりイメージしていただけるかを考えながら、図面に文章やスケッチを加えたり、プラン提示の場に向かう道中でも直前までスケッチしたりしています」
目の前のお施主様に向き合い、細やかな配慮を欠かせません。その姿勢が垣間見えるのが宮武氏のプランの特徴であり、彼の魅力です。
可変性のある住まい
アパートのバルコニーでランチをすることもあるというキャンプ好きのお施主様には、中庭が欲しいという要望がありました。土地の形状から中庭のスペースを確保することは難しくても、「諦めましょう」とならないのが建築家との家づくりです。提案したプランはL字型の平屋＋庭。現地で確認した東側の高さのある土地や南側の日当たりを生かし、中庭的な空間を生み出しました。タープを付けられる半屋外的なテラスではBBQや食事が楽しめ、室内と屋外をグラデーションのように繋いでいます。
将来的に２つに仕切れる子供部屋は、夫妻の寝室の対極に配置しました。寝室でも在宅ワークができるように配慮しました。３つの８畳間で構成されたLDKは仕切りやカーテンを用いることで生活シーンに応じて空間を使い分けることができます。まるで正方形の空間と障子を用いた日本の伝統的な住まいのようです。
可変性をもたせたことで、一人ひとりの空間と一緒に過ごす空間、ウチとソトが形を変えながら心地よく組み合わさります。アウトドア志向と在宅ワークのニーズを両立させた、現代のライフスタイルに適した新しくもお手本のような住まいです。
周囲との調和
近隣に住む両親や学生時代からの友人を頻繁に家に招くという社交的なお施主様。建築家は駐車場からそのままBBQに参加できる土間テラスと、10名以上の大人数が集えるLDKを設計しました。
キッチンから土間テラスまで一気に視線が抜けるので、皆の様子を眺めながら料理を楽しむこともできます。「いろんな場所で談笑ができて、賑やかな休日を過ごせています」と奥様は嬉しそうに話します。住まいの中心を吹き抜けにし、日射を得るために2階部分を北側に少しセットバックさせたり、西側は閉じて西日が入らないようにしたり、パッシブデザインの要素もしっかり取り入れました。凸型の斬新な外観になっているのは、隣家に影を落とさないようにという配慮から。
隣家との関係性も大切にしているお施主様にふさわしい外観だと言えるかもしれません。「家事動線や広いファミリークローゼットなど、要望も全て聞き漏らさず採用してもらえました」大好きな人たちが集う理想の住まいで、楽しい日々を過ごしています。
敷地とお施主様の個性を組み合わせながら、普遍的な価値にも結び付けることが重要だと考える宮武氏。彼の事務所は大正時代の建物の構造を生かしつつ、新しいアイデアを取り入れながら自身でリノベーションした遊び心あふれる空間です。このようなアプローチからも彼の設計哲学を感じられます。
「家づくりは一生に一度の大きな買い物。時間とエネルギーをかけて工夫して建てて、人生の多くの時間を過ごす場所です。ぜひ、お施主様自身の生活・特性に向き合っていただきたいです。そしてそれをベストな形で昇華できるのが、建築家との家づくりだと思うのです」設計中の真剣な顔とは対照的な、くしゃっとした笑顔で締めてくれました。
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